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ハーマン・アイザワ
8弦テナー・ウクレレ



これも出会いは突然でした。
それは2003年12月のこと..。
秋葉原でラジコンの部品を買った後、なんとなく「8弦テナーが欲しいなぁ」と思いながら神田や御茶ノ水を散策。 あくまで下見のつもりでした。
「おちゃのみず楽器」 に立ち寄ったところ、トップがスプルースですが、サイドとバックがバリバリのトラ目の8弦が!!  しかもフレットボードが黒檀です。
カマカの8弦も有ったので、両方試奏させてもらいました。
カマカはバンバン鳴るんですが、一寸ブーミー(低音がボンつく感じ)です。
しかしブーミーさは、距離をとれば気にならないはずです。(近くで聞くから低音や箱鳴りが強調される)
アイザワは、パワー感ではカマカよりかなり弱めです。
しかし音のひとつひとつの粒立ちがハッキリしていて、コードを綺麗に響かせる癒し系ならアイザワです。
ちょっとウクレレっぽくない音だけど、何故か癒される音なんです。とても気に入りました。
結論、僕はここでアイザワを選ぶべきだ!
「お手つき」をして、翌週に購入。税込みで17万円くらいでした。
個人工房の作品のため、人気が無くて値を下げたところに私が食いついたわけです。偶然に。
これもまた、運命の出会いですね。









ヘッドとバックのデロデロっとした木目が神木っぽさをかもし出しています。
ボディはカマカより厚いと思います。ですから女性や体の小さな方は抱えにくいかも知れません。
しかしこのボディの厚みとスプルースのトップによる独特な響きがあり、私は大変気に入っています。



このウクレレを作ったアイザワさんは、どんな人なんでしょう??

ハーマン・M・アイザワ(博士)
Dr. Herman M Aizawa



彼の先祖であるアイザワ家は新潟の出身で、 ウクレレのヘッドに刻まれる「三つ柏」はアイザワ家の家紋です。

彼は、マウイ島北部のワイルクで生まれました。
地元の聖アンソニー高校を卒業。 ボーイスカウトにも所属していたそうです。

彼は1964年に生物学の教師としてカイルア高校に就任。
その他、ワイマナロ小学校・中学校、ファリントン高校、カイゼル高校、パールシティ高校の教壇に立ちました。
1980〜1982年、1987〜1991年はInstructional Servicesの副監督者を勤めました。 彼はオハイオ州立大学で博士号を受けました。 生命現象に関する諸科学の修士はワシントン州立大学から。 彼の学士号はハワイ大学から来ています。

彼は1994年から4年間、ハワイ教育省の責任者を務めていました。
1996年8月17日にハワイ教育省から発行されたNon-Discrimination Policy Memo(非差別方針の書)は高く評価されました。
Non-Discrimination Policy Memo
The Department of Education shall not discriminate on the basis of race, color, national origin, ancestry, religion, sex, age, disability, marital status, assignment of income for child support obligations, arrest and court records, National Guard Participation, or sexual orientation as prohibited by federal and state laws.
Employees who believe that they have been subjected to discrimination prohibited under civil rights laws may seek redress through the Department's Civil Rights Complaint Procedure for Certificated Employees or file a complaint with the appropriate federal or state civil rights agency.

彼は学校教育において「学生の読み書き能力の向上」に注力しており、 Public Schools of Hawaii Foundation(ハワイ学校財団)では、 アイザワ氏の名を冠した「The Superintendet Herman M Aizawa Literacy Award」という賞があります。
この賞はアイザワ氏の提唱する教育理念にもとづき、読み書き能力の習得こそ教育の要であることを 実践したすぐれた教師に送られるとのことです。(賞金500ドルは受賞者が教育発展のために有効に使われます)
なぜ読み書き能力が大切かというと、これが教育の礎つまり基礎であり、教育を築くのはコミュニケーション。 そのコミュニケーションは読み書きを通じて行われるからなのだそうです。
因みに、ここでいう読み書きとは、読解力や文章表現力の範囲も含まれます。

ですから、ハワイのウクレレショップで「ハーマン・アイザワを知っていますか?」と聞くよりも、 ハワイの学校で「ドクター・ハーマン・アイザワを知っていますか?」と聞いたほうが早いです。

彼は数十年間貢献した教育方面の業務を終えて、現在はゴルフ・木工・サンゴ彫刻・写真を楽しんでいます。
特にコアの木を使った木工細工やウクレレ製作は、趣味と仕事を兼ねています。
UGHの副会長も担当していました。(現在はスタッフを退任しています)

ホノルル・セントルイス学園の理事会スタッフも勤めています。
また、「ハワイ・目と耳の不自由な学生プロジェクト」のプロジェクト・ディレクタです。
マッキンリー語学学校にも席があるようです。

現在の住まいはハワイ島カネオヘです。彼には奥さんと3人の娘さんが居ます。


さて、話をウクレレに戻しましょう...。
ウクレレを購入してすぐインターネットで検索したところ、UGH(Ukulele Guild of Hawaii)の展示会に出品していたことが判明。
すぐにUGH(Ukulele Guild of Hawaii) 事務局長であるMike Chockさんに問い合わせ、連絡先を教えてもらいました。(Mikeさん、ありがとう!)
その連絡先にファンレターを出したところ、丁寧なお返事が来ました。
おおよその内容はこのようなものでした。

「あなたがウクレレ演奏を楽しんでおられることを、私は嬉しく思います。
音楽は人の感情や愛を示し、楽器の演奏はその表現の良い方法です。 また、歌がともなうことによって人の本質あるいはmana`o(想い)を表現することができます。
私たちは多くの方法で他の人間と共有します。 おそらく音楽は他の者とをつなげ、コミュニケーションする最良の方法でしょう。
音楽によって多くの方々との関係を楽しみ続けてください。」

ウクレレの中に「Pili Aloha is Essence!」という捺印があり、「一体なんだろう?」と思いましたが、 彼のメールを読んで、ようやくその謎が解けた気がするのです。
この捺印はウクレレの音色には何ら関わりはありません。 しかし私にとって「Pili Aloha is Essence!」の捺印は、このウクレレの最も核となる部分であると信じています。
今回、彼のことを色々調べたり、ファンレターを出して良かったと思ってます。 確かに常識的に考えれば「ウクレレは楽器だから、音がよければそれでいい」のかもしれませんが、 造り手を知ることによって、より愛着が深まるからです。


私の兄弟は元気でしょうか?(後日、生存を確認!)
私が「おちゃのみず楽器」で購入したとき、 私のシリアル#038の兄弟がPANミュージックにあったはずです。その後、中古で、クロサワ楽器御茶ノ水駅前店3Fにあったという情報を最後に、どなたかが買われたようです。
こちらのほうはヘッドの幅が私の#038より広いです。(写真左が兄弟#032、右が私の#038)

2008/04/04追記; 先日、兄弟ウクレレの持ち主からメッセージが届きました。
兄弟の生存が確認出来て、とても嬉しいです!!
末永く可愛がってくださいね!(^o^)





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