イィヴィ
スタンダード・ウクレレ



2003年の7月下旬に「ウクレレを買おうかなー」と思い、インターネットで検索をしました。
どうやらフェイマスというのが入門向けらしいです。
さらに検索を進めていると、とても綺麗なウクレレを見つけました。
インレイが美麗なウクレレです。「`I`iwi」と書かれていました。

しかし、2万円以下のものを考えていたので、 とりあえず安いやつが良い感じだったらそれを買おう。 わざわざ高いのを買わずに済めばそれでいいし...。
...と心に言い聞かせて、僕のウクレレ探しの旅が始まりました。
2003年8月1日のことです。

まずは御茶ノ水。色んな楽器店を回りまして、お店の人に「有名」なやつ (価格は2万円弱くらい)を弾いて貰った(自分は弾いているのを聴く立場で音色を比べました)のですが...。
なんか全くピンとこないんですよ。こんな音なの?  弦がピヨンピヨンした音で、ボソボソと湿気った音なんです。
見た目も一寸野暮ったい感じで..。見た目重視派の私にはどうしても許せませんでした。
そして他のウクレレも店員さんに弾いてもらいました。 当たり前の話ですが、マウイミュージックやカマカのほうが音も見た目もハワイっぽい感じでした。
ダメだ、
妥協して買ったらすぐに飽きてしまう

という予感がしてきました...。
(単に私の好みの問題ですので、安いウクレレが悪いということではありません。誤解なきよう...。)

最後に電車を乗り継ぎ、イィヴィが置いてあるサニーパークへ行きました。
どんなウクレレなんでしょう...わくわくしてきました。
お店に入ると...
ありましたありました、イィヴィが。

もう見た目からして素晴らしい!!
一瞬にして脳天がポーッとなってしまいました。

持った感じのバランスのよさは、他のウクレレと持ち比べてよくわかりました。 抱えたときの座りがよいというか...。
お店の人に弾いてもらって試聴したのですが、音色は優しく柔らかくて丁度良かったです。
カマカが有名なのはインターネットを通じて知っていましたが、自分は優しい音のイィヴィが向いていると思いました。

結論、僕にはイィヴィしかない!
全てが自分にピッタリと感じました。(というか、この時点で恋は盲目状態でした)

標準バージョンと特注バージョンの特徴と価格を聞いて、帰宅。
ところが...店を出てからどうやって帰ったのか全く記憶に残っていないんです。
放心状態で帰ったんですね、きっと。

このように、僕とイィヴィとの出会いは衝撃的でした。 (いや、むしろ仕組まれた運命といえるでしょう)

そもそも僕は、あまり沢山の人の持ってるのって苦手なんですよね。 人が持ってなさそうな特殊なものが好きな性格です。しかも目立つやつが好き。 (この性格は、後のアイザワ8弦や、ハーモス・スティールギターの購入のきっかけにも大きく影響していくことになります)


2003年8月2日、サニーパークに予約をしました。
私のはサニーパークの特注バージョンで、トップ・バック・サイドがカーリーコアのもので、 予約した時の価格は178,000円だったと思います。
初めて買うウクレレがこれですから異常といえば異常ですね。(^^;

待つこと数ヶ月....
2003年10月29日に到着しました。会社から作業着のままサニーパークへウクレレを取りに行きました。






美麗できめ細かいカーリーコア。
ヘッドにイィヴィのインレイ。
ホールの周りにはマイレ・レイを象ったインレイ。
いかにもハワイっぽい雰囲気です。(でしょ?)
(現在はカーリーコアのストック切れのため、 カーリーコアのモデルは製造を中止しているそうです)

スタンダードサイズですが、良く鳴ります。 特に3〜4ヶ月くらい過ぎたら急に音量が上がりました。これには驚きです。


そして現在に至ってます。
僕の「イィヴィ平野」というハンドルネームもこのウクレレの名前から由来しています。
今は、どちらかといえばアイザワ8弦テナーをメインに使ってますが、 イィヴィでないと出ない音って、やっぱり有るんですよね。絶対手放せないウクレレです。
ウクレレは増えるものだと思っている人が多いようですが、自分の心にピッタリのウクレレがあれば、 2本も有れば十分かなーと思っています。




ウクレレの作者について調べてみました。

チャールズ・ケアロハ・フクバ
Charles Kealoha Fukuba

フクバ家の先祖は東京府中の出身だそうです。
彼の祖母は琴の先生をしていて、彼の母親も音楽家でピアノの先生をしていました。
1967年、13歳でプロの音楽家に。1986年に彼の参加するキパパ・ラッシュ・バンドは ナー・ホークー・ハノハノ・アウォードの「将来最も有望なアーティスト賞」 (Most Promising Artist of the Year)を受賞しています。
同86年Album of the yearに選ばれたHawaiian Passion(トニー・C)にもスティールで参加しています。 彼愛用のスティールギターはCanopus製のYS-8SとYS-8DSです。
元々は趣味で始めたウクレレ製作ですが、彼の作ったウクレレの評価が大変高く、商品として製作するようになったそうです。

Canopus YS-8Sを弾くチャーリー。



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